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あなたにおすすめの学習方法は..

1. 英語でひとりごとでアウトプットの機会を増やす
2. 15/45 Exerciseで文章の組み立てスピードアップ

ゆっくり考えれば文章が作れる人は、語彙や文法の知識はあるけれどそれが瞬時に使えるまで「自動化」できていないことが課題の原因です。アウトプットの機会を増やして自動化へ近づけていくことが大切です。

1. 英語でひとりごとでアウトプットの機会を増やす

ひとりごとや普段頭の中で考え事をしている時に使っている日本語を英語に変換しましょう。例えば、「晩御飯何作ろうかな?」は”What should I make for dinner?”と変換してみます。どう言ったらいいかわからない時は単語や文法を調べてみましょう。また、一日の終わりに「1分間/3分間」など時間を決めて、その日の振り返りを英語で言うのもおすすめです。話す日記のようなイメージです。

それ以外にも、身の回りのことを英語で描写するのもおすすめです。例えば、通勤中に同じ電車内にいる人の見た目や服装を描写してみたり、性格や家族構成、電車を降りたら何をするかなど想像してみたりするのもいいでしょう。とにかく言うことがなくなるまでとことん細かく描写してみます。

一つ気を付けて欲しいのが、定期的にネイティブ英語話者のチェックを受けること。限られた知識の中でアウトプットを繰り返すと、間違っていたり不自然な言い方のまま定着してしまうことがあり、一度定着すると直すことが困難になってしまいます。自信がない文章を作ることがあったらメモしておいて、DMM英会話などのオンライン英会話HiNativeといったサービスを使ってチェックしてもらいましょう。自信をもって正しいと思える知識の方が定着もしやすいです。

アウトプット練習(Speaking/Writing)を繰り返し行うことで、単語や文法など持っている知識を瞬時に使えるようになります。また、現時点で自分の表現できないことに気づくことも出来ます。

人は、自分に関することは感情的に思い入れが強く記憶に残りやすいという特徴があるため、特に自分が言いたいと思ったことを調べて新しく学んだ知識は定着しやすいです。そのため、英語でのひとりごとや考え事、日記はアウトプットにぴったりです。

ちなみに、声に出さずに頭の中で話したり文章を作ったりすることを「リハーサル」と呼び、これも立派なアウトプットになります。

2. 15/45 Exerciseで文章の組み立てスピードアップ

「15/45 Exercise」は特定のトピックを与えられてから、15秒で内容を考えて45秒で話すという練習方法で、京都大学で英語の教鞭をとっていらっしゃる青谷正妥先生が著書『英語学習論:スピーキングと総合力』で紹介されています。

最初の15秒はセンテンスを組み立てるのではなく、何を話すかを考えることに集中。後半の45秒でその内容を言語化して声に出していきます。1回1分でできるのでサクサクと量をこなすのが大切。

下記リンクからから、青谷先生がオンラインで公開されている質問集のWordファイルをダウンロードできます。2000トピックほどあるのでたくさん練習してください。ちなみにこの15秒で考えて45秒で話すというのはTOEFL iBTのSpeakingセクションにある問題形式の一つでもあります。TOEFL高得点を狙う方にもおすすめです。

15/45 Exercise質問集ダウンロード(Word形式)
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心理言語学者のWillem Leveltのスピーチプロダクション・モデルによると、人が言語を話す時には「概念化(メッセージを考える)」→「形式化(どんな語彙や文法、音を使ってメッセージを伝えるか考える)」→「調音化(音声としてアウトプットされる)」という3ステップを踏んでいます。この15/45 Exerciseでは、短い時間での回答を要求されるため、この「概念化」から「形式化」のプロセスが強化されます。