The best study method for you is..
あなたにおすすめの学習方法は..

1. スラッシュリーディングで英語の語順に慣れる
2. 分からなくても読み進める癖&前後から推測するスキルをつける
3. 速読の練習をする
4. 文章の種類ごとの構造を理解して効果的に読む
1. スラッシュリーディングで英語の語順に慣れる
スラッシュリーディングをして英語の語順に慣れていきましょう。
読む文章は、単語や文法を調べなくても9割くらい分かるくらいのレベルのものを準備して、上達に合わせてレベルを上げていくのが上達への近道です。
手順として、まずは用意した文章を頭から順番に読んで、意味の塊ごとにスラッシュ(/)を入れていきましょう。スラッシュを入れ終わったら、意味の塊を意識しながら繰り返し音読をします。最初から語順のままに読むのが難しければ、1回目は返り読みをしてしまってもいいので、内容理解と意味の塊を区切ることに集中し、2回目以降は語順のまま読み進めるようにしましょう。
スラッシュリーディングの詳しい方法は、外部リンクにはなりますが以下のブログページで紹介されているのでよかったら参考にしてみてください。
▶谷村ブログ村:【英語長文】速読のコツ「スラッシュリーディング」の効果・やり方
❶ 9割くらい理解できる、短めの文で書かれた文章を準備する。
❷ まずは最初の単語(1単語)を読み、日本語訳する。
❸ 次に最初の単語と次の単語(2単語)を読み、語順通りにそこまでの日本語訳をする。
❹ 同様に、最初の3単語、4単語と、すべての単語を読んで1文全体を訳せるまで続ける。
❺ 複数の文がある場合は、❶~❹をそれぞれの文で繰り返す。
(例)
・I went to the store to buy milk.
I (私は)
I went (私は 行った)
I went to (私は 行った ~へ)
I went to the store(私は 行った その店へ)※
:
I went to the store to buy milk.(私は 行った その店へ、牛乳を買うために)
※意味の塊が分かれば"the store"、"to the store"などまとめて訳しても良い。
※訳さずとも語順通りに理解できるようになってきたら、英語のまま理解するようにする。もしくはスラッシュリーディングに移行する。
<おすすめ教材>
Engoo Conversation
様々な場面の会話が7段階のレベルに分かれて練習できる教材。Dialogueのセクションにある会話文で、上記の学習法を行うのがおすすめです。一文一文が長すぎないのでテンポよく進められるかと思います。
簡単すぎる場合は、このボックス下の「おすすめリーディング教材」にあるものに挑戦してみるか、スラッシュリーディングに切り替えましょう。
おすすめリーディング教材
<オンライン(無料)>
初・中級者向け:News in Levels
簡単な診断テストで現在のレベルを明らかにし、自分のレベルに合った英文のニュース記事で読むことができるウェブサイト。同じ内容を音声(YouTube動画なのでスピード調整可能)で聞くことも。レベル分けされているので初心者でもとっつきやすいです。
中・上級者向け:Engoo Daily News
DMM英会話で使われる教材ですが、自習にも使えます。様々な分野の記事が6段階のレベルに分かれて書かれています。ディスカッションのための質問もあるので、答える形でスピーキング・ライティングの練習にも。またスマホやパソコンに音声読み上げ機能があればスピーキング・リスニングの練習もできます。(iPhoneでの音声読み上げ機能の使い方はこちらから)
<書籍(有料)>
全レベル向け:ラダーシリーズ
5つのレベルに分かれており、自分のレベルに合った本を豊富なジャンルの中から見つけることが出来ます。巻末に単語のリストがついているので、知らない単語があってもすぐに調べられます。有料ですがオーディオブックもあるので、併せて使えばスピーキングやリスニングの練習にも効果的です。
全レベル向け:Penguin Readers
8つのレベルに分かれており、自分のレベルに合った本を豊富なジャンルの中から見つけることが出来ます。Penguin Books社から出ている歴史のある書籍で、大きな書店やAmazonなどで購入できます。書籍によってKindle版もあります。
2. 分からなくても読み進める癖&前後から推測するスキルをつける
分からない単語があってもとりあえず読み進める癖をつけること、そしてすぐに辞書で調べず前後の文脈から想像するスキルを身に付けましょう。
<手順>
❶ 使われている単語の8~9割くらい理解できる文章を用意する。
❷ 単語を調べたり、返り読みをせずにできるだけ速く文章を読んで、その時間を計る。
❸ 同じ文章をゆっくり読み、分からない単語があれば前後の文脈からどういう意味かを、まずは推測。その後、辞書で調べて答え合わせをする。
❹ ❷より速い記録を目指して、もう一度速読する。
※❸で調べた知らない単語やフレーズは、忘れずに「1. 単語やフレーズを分散学習で効果的に覚える」で紹介した方法で覚えるようにしましょう。
おすすめリーディング教材
「1. スラッシュリーディングで英語の語順に慣れる」で紹介した教材をご参照ください。
3. 速読の練習をする
マラソンランナーが空気の薄いところでトレーニングをするように、自分に負荷をかけて練習すると通常の状態でより良いパフォーマンスを出すことが出来ます。速読の場合、普段読むスピードの倍速で読むことを意識していきます。変化を見るために記録もしましょう。
<手順>
以下の手順❷❹❺❻はすべて時間を計りながら行ってください。
❶ 使われている単語の8割以上理解できる文章を用意する。
❷ 単語を調べたり、返り読みをせずに"いつものスピード"で文章を読む。
❸ 同じ文章をゆっくり読み、分からない単語があれば前後の文脈からどういう意味かまずは推測。その後辞書で調べて答え合わせをする。
❹ <速読1>内容を意識しながら、できるだけ速めのスピードで読む。
❺ <速読2>"❹の1.5倍"(かかる時間は3分の2)を目指して、できるだけ速めのスピードで読む。
❻ <速読3>"❹の2倍"(かかる時間は2分の1)を目指して、できるだけ速めのスピードで読む。
<記録方法>
効果測定のためWPMを記録しましょう。WPMは"Words Per Minute"の略で、1分間に読める単語の数を指します。エクセルやGoogleのスプレッドシートを使えば、以下の計算式を登録でき毎回計算しなくていいので便利です。
・WPMの計算方法
文章全体の単語数 ÷ 読むのにかかった時間(秒)× 60
(例)284単語の文章を120秒で読んだ場合
284 ÷ 120 × 60 = 142 (WPM: 142)
・単語数のカウントの仕方
オンラインの文章であればWordやGoogle Docsにコピー&ペーストすることで単語数がカウントできます。
-Word:左下に自動的に表示されます。
-Google Docs:ツール→文字カウント(Tools→Word count)
<参考書籍>
『学校では教えてくれない!1か月で洋書が読めるタニケイ式英語リーディング』谷口恵子著(プチ・レトル)
...1か月間で速読スキルと語彙力アップができる書籍。速読練習用の文章も付属なので、すぐに始められます。TOEIC700点以上の方向けの難易度です。
4. 文章の種類ごとの構造を理解して効果的に読む
英語の文章は、日本語の文章に比べて、種類ごとのフォーマットが明確にあります。そのため、種類ごとの特徴を知っていれば、求めている情報をいち早く手に入れることが出来たり、内容理解の手助けになります。以下に主な英文の種類とフォーマットを紹介します。
タイプ別の英文の読み方
・長文/エッセイ(TOEFL/英検などに出題されるもの含む)
このタイプの文章は「Title(題名)」から始まり、「Introduction(導入)」→「Body(本文)」→「Conclusion(結論)」の流れで書かれていることが多いです。複数の文が集まったかたまり(=paragraph(段落))から成り、IntroductionとConclusionは通常1段落ずつ、Bodyは1~複数あります。各段落の最初の1文がその段落の内容を要約したものになっていることが多いので、それだけ読めば文章全体の意味が大体つかめます。内容理解で迷子になりそうだったらそれをガイドにしましょう。
・ニュース
英語のニュースにはタイトルがついているので、まずはここからおおまかに何についての記事か想像できます。また長い記事では、ほとんどが冒頭でニュースの概要について伝えた後に詳細を後に記載しています。ちなみに、タイトルは完璧な文でない場合も多く、省略された形になったり、動詞の時制が変わったりしているので注意が必要です。
<よくあるタイトルのパターン>
1. 受け身のbe動詞が省略される
(例)Virgin Hyperloop Tested Using Real Passengers for First Time
2. 最近起こったことやこれから起こることが現在形で表現される
(例)Archaeologists discover 3,000-year-old Egyptian city, left 'as if it were yesterday'(最近起こったこと)
(例)Severe storms return to the Southeast(近々起こること)
3. これから起こることが”主語+to+動詞”で表現される
(例)New Bus to Travel from New Delhi to London in 70 Days
・イベントのお知らせ(TOEICに出題されるもの含む)
イベントのお知らせのチラシなどでは、タイトルと冒頭で概要は掴めます。予測される詳細な内容としては、イベントの日時や場所、参加条件などが考えられます。TOEICなど試験問題に出てくる時は、最初から熟読せずにざっと概要だけ把握して、質問を読んで必要な場所だけ正確に読むのが効率的でしょう。
・Eメール
Eメールは必ず目的があって送信されます。件名を見ると要件が推測できます。さらに本文は、宛名の後に「導入」「要件」「終わりの挨拶」という流れが続くことが多いです。TOEICなど試験問題に出てくる時は、送り主と受取人も確認すると内容理解に役立ちます。