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The best study method for you is..

あなたにおすすめの学習方法は..

1. 単語やフレーズを分散学習で効果的に覚える
2. 分からなくても読み進める癖&前後から推測するスキルをつける

英語の文章を読む時に、一語一句日本語に訳して100%理解しようとしていませんか?分からない単語がたくさん出てきたら理解できないのは当然ですが、そんなに多くなければ前後の文脈で推測できることもあります。語彙の知識を増やしつつ、分からなくても読み進めてみる・前後から推測するスキルを意識的に身に付けていくことでこのお悩みは解消できます。

1. 単語やフレーズを分散学習で効果的に覚える

単語やフレーズの知識を増やして文章の理解度を上げたい時は、着実に覚えられる「分散学習」がおすすめです。分散学習とは、一定期間の間隔をあけて繰り返し復習する方法。まずは1日後、覚えてきたら3日後、1週間後と復習の間隔を少しずつ空けていき、短期記憶から長期記憶に移していきます。

この時、単語やフレーズの習熟度によって復習間隔を管理するのがとても面倒なのですが、今は便利なアプリがあるので利用しましょう。

心理学者のヘルマン・エビングハウスが提唱する「エビングハウスの忘却曲線」によると、人は新しいことを学んでも1時間後には56%忘れ、1日後には67%、6日後には75%、31日後には79%忘れると言われています。つまり、1日に100単語覚えても、次の日には67個は忘れて33個しか覚えていないということです。ここで大切なのが、忘れてしまう前に、1日後、3日後、1週間後と、思い出すタイミングを作ってあげること。そうすることで短期記憶から長期記憶に移すことができ、一夜漬けではない、しっかり残る記憶になるのです。この学習方法は「分散学習」や”spaced repetition”と呼ばれています。

おすすめアプリ

分散学習帳

メンタリストのDaiGoさんが監修&制作の単語帳アプリ。自分でカードを作成でき、それぞれにURLや画像も添付可能。カードの復習回数や復習時の「回答の思い出し易さ」によってベストなタイミングを計算し復習させてくれます。プッシュ通知設定で日々の学習のリマインドもしてくれます。

Spaced Repetition by Wärn

シンプルな作りで、登録したいカードの表面、裏面ともに好きな色で文字を入力したり、画像を貼り付けしたり、直接文字やイラストを描いたりと自由度の高い単語帳です。分散学習帳と同様にリマインド機能があります。

ワンポイントアドバイス

さらに記憶に定着させやすくするために、アプリに登録する時のポイントがあります。

・新しく学んだ単語や表現を使って自分で例文を作って載せる
(難しい場合は辞書の例文をコピーする)
・イメージしづらい単語は画像を貼る


例文は自分が使いそうな場面や自分に関することだと尚良いでしょう。自分に関する内容だと他人のものより記憶に残りやすいからです。また、自分に関係のない例文や辞書の例文でも、文脈と単語が紐づけられるので、訳語のみより効果的です。また、単語にまつわるイラストや写真といった視覚的イメージも記憶を強化するのにおすすめです。

2. 分からなくても読み進める癖&前後から推測するスキルをつける

分からない単語があってもとりあえず読み進める癖をつけること、そしてすぐに辞書で調べず前後の文脈から想像するスキルを身に付けましょう。

<手順>
❶ 使われている単語の8~9割くらい理解できる文章を用意する。
❷ 単語を調べたり、返り読みをせずにできるだけ速く文章を読んで、その時間を計る。
❸ 同じ文章をゆっくり読み、分からない単語があれば前後の文脈からどういう意味かを、まずは推測。その後、辞書で調べて答え合わせをする。
❹ ❷より速い記録を目指して、もう一度速読する。

※❸で調べた知らない単語やフレーズは、忘れずに「1. 単語やフレーズを分散学習で効果的に覚える」で紹介した方法で覚えるようにしましょう。

  時間を計りながら読むことで、速く読むプレッシャーを与えることができ、半強制的に知らない単語について考える時間をなくします。 また、知らない単語は前後でなんとなく推測する、という日本語だと自然と行っていることも母国語でない英語だと出来ないこともあります。そのため、まずはこの学習法のように意識的に意味を推測する時間を作ることで慣れていき、だんだんと自然に出来るようにしていきましょう。
マラソンランナーが空気の薄いところでトレーニングをするように、自分に負荷をかけて練習すると通常の状態でより良いパフォーマンスを出すことが出来ます。速読の場合、普段読むスピードの倍速で読むことを意識していきます。変化を見るために記録するのもおすすめです。

<手順>
以下の手順❷❹❺❻はすべて時間を計りながら行ってください。

❶ 使われている単語の8~9割くらい理解できる文章を用意する。
❷ 単語を調べたり、返り読みをせずに"いつものスピード"で文章を読んで、その時間を計る。
❸ 同じ文章をゆっくり読み、分からない単語があれば前後の文脈からどういう意味か、まずは推測。その後、辞書で調べて答え合わせをする。
❹ <速読1>内容を意識しながら、できるだけ速めのスピードで読む。
❺ <速読2>"❹の1.5倍"(かかる時間は3分の2)を目指して、できるだけ速めのスピードで読む。
❻ <速読3>"❹の2倍"(かかる時間は2分の1)を目指して、できるだけ速めのスピードで読む。

<記録方法>
効果測定のためWPMを記録しましょう。WPMは"Words Per Minute"の略で、1分間に読める単語の数を指します。エクセルやGoogleのスプレッドシートを使えば、以下の計算式を登録でき毎回計算しなくていいので便利です。

・WPMの計算方法
文章全体の単語数 ÷ 読むのにかかった時間(秒)× 60

(例)284単語の文章を120秒で読んだ場合
284 ÷ 120 × 60 = 142 (WPM: 142)

<参考書籍>
『学校では教えてくれない!1か月で洋書が読めるタニケイ式英語リーディング』谷口恵子著(プチ・レトル)  

おすすめリーディング教材

<オンライン(無料)>

初・中級者向け:News in Levels

簡単な診断テストで現在のレベルを明らかにし、自分のレベルに合った英文のニュース記事で読むことができるウェブサイト。同じ内容を音声(YouTube動画なのでスピード調整可能)で聞くことも。レベル分けされているので初心者でもとっつきやすいです。

中・上級者向け:Engoo Daily News

DMM英会話で使われる教材ですが、自習にも使えます。様々な分野の記事が6段階のレベルに分かれて書かれています。ディスカッションのための質問もあるので、答える形でスピーキング・ライティングの練習にも。またスマホやパソコンに音声読み上げ機能があればスピーキング・リスニングの練習もできます。(iPhoneでの音声読み上げ機能の使い方はこちらから)

<書籍(有料)>

全レベル向け:ラダーシリーズ

5つのレベルに分かれており、自分のレベルに合った本を豊富なジャンルの中から見つけることが出来ます。巻末に単語のリストがついているので、知らない単語があってもすぐに調べられます。有料ですがオーディオブックもあるので、併せて使えばスピーキングやリスニングの練習にも効果的です。

全レベル向け:Penguin Readers

8つのレベルに分かれており、自分のレベルに合った本を豊富なジャンルの中から見つけることが出来ます。Penguin Books社から出ている歴史のある書籍で、大きな書店やAmazonなどで購入できます。書籍によってKindle版もあります。