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The best study method for you is..

あなたにおすすめの学習方法は..

1. スラッシュリーディングで英語の語順に慣れる
2. 組み合わせ学習で英語のリズムとスピードに慣れる
3. 多聴で英語の処理スピードを上げる

一方通行のスピーチを聞いたり、話し相手が一つの話題で話し続けたりと、まとまった量を話されると理解できない場合は、途中から脳内で処理が追いつかなくなって付いていけなくなっている可能性が高いです。自然な英語のスピードで語順のまま理解し、逐一日本語訳をせずに英語のまま理解できるようにすることで解消できます。

1. スラッシュリーディングで英語の語順に慣れる

スラッシュリーディングをして英語の語順に慣れていきましょう。 読む文章は、単語や文法を調べなくても9割くらい分かるくらいのレベルのものを準備して、上達に合わせてレベルを上げていくのが上達への近道です。

手順として、まずは用意した文章を頭から順番に読んで、意味の塊ごとにスラッシュ(/)を入れていきましょう。スラッシュを入れ終わったら、意味の塊を意識しながら繰り返し音読をします。最初から語順のままに読むのが難しければ、1回目は返り読みをしてしまってもいいので、内容理解と意味の塊を区切ることに集中し、2回目以降は語順のまま読み進めるようにしましょう。

スラッシュリーディングの詳しい方法は、外部リンクにはなりますが以下のブログページで紹介されているのでよかったら参考にしてみてください。
谷村ブログ村:【英語長文】速読のコツ「スラッシュリーディング」の効果・やり方

スラッシュリーディングでは、意味の塊ごとに区切って頭から読んでいくので、ネイティブの英語話者が英語を理解するのと同じように理解する癖をつける(=英語の回路を脳内に作っていく)ことができます。この時に、難しい文章を使ってしまうと単語の意味や文法事項を調べることに時間がかかってしまい、そこにフォーカスが行きがち。理解可能な文章でテンポよく頭から読んでいき数をこなすことで、英語の語順に慣れていきましょう。
最初から意味の塊をつかんだり語順で理解したりする感覚が分からない場合は、以下の学習方法を試してみてください。

❶ 9割くらい理解できる、短めの文で書かれた文章を準備する。
❷ まずは最初の単語(1単語)を読み、日本語訳する。
❸ 次に最初の単語と次の単語(2単語)を読み、語順通りにそこまでの日本語訳をする。
❹ 同様に、最初の3単語、4単語と、すべての単語を読んで1文全体を訳せるまで続ける。
❺ 複数の文がある場合は、❶~❹をそれぞれの文で繰り返す。

(例)
・I went to the store to buy milk.
I (私は)
I went (私は 行った)
I went to (私は 行った ~へ)
I went to the store(私は 行った その店へ)※
:
I went to the store to buy milk.(私は 行った その店へ、牛乳を買うために)

※意味の塊が分かれば"the store"、"to the store"などまとめて訳しても良い。
※訳さずとも語順通りに理解できるようになってきたら、英語のまま理解するようにする。もしくはスラッシュリーディングに移行する。

<おすすめ教材>
Engoo Conversation
様々な場面の会話が7段階のレベルに分かれて練習できる教材。Dialogueのセクションにある会話文で、上記の学習法を行うのがおすすめです。一文一文が長すぎないのでテンポよく進められるかと思います。

簡単すぎる場合は、このボックス下の「おすすめリーディング教材」にあるものに挑戦してみるか、スラッシュリーディングに切り替えましょう。

おすすめリーディング教材

<オンライン(無料)>

初・中級者向け:News in Levels

簡単な診断テストで現在のレベルを明らかにし、自分のレベルに合った英文のニュース記事で読むことができるウェブサイト。同じ内容を音声(YouTube動画なのでスピード調整可能)で聞くことも。レベル分けされているので初心者でもとっつきやすいです。

中・上級者向け:Engoo Daily News

DMM英会話で使われる教材ですが、自習にも使えます。様々な分野の記事が6段階のレベルに分かれて書かれています。ディスカッションのための質問もあるので、答える形でスピーキング・ライティングの練習にも。またスマホやパソコンに音声読み上げ機能があればスピーキング・リスニングの練習もできます。(iPhoneでの音声読み上げ機能の使い方はこちらから)

<書籍(有料)>

全レベル向け:ラダーシリーズ

5つのレベルに分かれており、自分のレベルに合った本を豊富なジャンルの中から見つけることが出来ます。巻末に単語のリストがついているので、知らない単語があってもすぐに調べられます。有料ですがオーディオブックもあるので、併せて使えばスピーキングやリスニングの練習にも効果的です。

全レベル向け:Penguin Readers

8つのレベルに分かれており、自分のレベルに合った本を豊富なジャンルの中から見つけることが出来ます。Penguin Books社から出ている歴史のある書籍で、大きな書店やAmazonなどで購入できます。書籍によってKindle版もあります。

2. 組み合わせ学習で英語のリズムとスピードに慣れる

発音練習、オーバーラッピング、シャドーイングを組み合わせて、英語特有のリズムやスピードに慣れて、自然な英語を瞬時に理解するスキルを鍛えましょう。

リピーティング(repeating)...音源を再生した後に、同じことを真似して話す練習方法。
オーバーラッピング(overlapping)...スクリプトを見ながら、音源に声をかぶせるように同じタイミング・同じスピードで話す練習方法。
シャドーイング(shadowing)...スクリプトを見ずに音源を聞き、聞こえた内容を音源から少し遅れて話す練習方法。自分の声で音源がかき消されないようにイヤホンやヘッドホンをするとやりやすい。

★どの練習方法も音源の話し方(発音・抑揚・強弱・リズム)をとことん真似するのが大切

リピーティングを行うことによって、音源をしっかり聞き正しい発音を学ぶことができ、オーバーラッピングをすることで、英語の自然なリズムやスピードに慣れることが出来ます。シャドーイングでは、リピーティングとオーバーラッピングで鍛えた発音やリズムを活かして、英語独特の自然な話し方を身に付けられます。スクリプトを見ずに行うため集中して音を聞く必要があり、リスニング力の強化につながります。


<組み合わせ学習の手順>

❶ 自分のレベルに合った、スクリプトのある音源を用意する。(レベルの目安:スクリプトをゆっくり読めば8~9割理解できる程度)

❷ 全体の内容をつかむように、音源を一通り聞く。

❸ スクリプトを見ながらもう一度聞き、❷で聞き取れなかったところを中心に内容を確認する。

(★これ以降は音源を通しで流してついていくのが難しければ、いくつかのパートに分けて行う。)

❹ 音源を一文ごと(長ければ文の途中でも)に止めてリピーティングする。(音源を完全再現するつもりで、発音・抑揚・強弱・リズム・つながる単語など、集中して聞きコピーする。)

❺ スクリプトを見ながらオーバーラッピングをしてみる。まずはスピードについていくことに集中。音源通りに話すのが難しい箇所はマークしておく。

❻ ❺で音源通りに話せないところを重点的にリピーティングして練習する。(ここでも、音源を完全再現するつもりで。)

❼ 音源通りに話せるように繰り返しオーバーラッピングをする。自然な発音でスピードについていけるようになったら、意味に集中する。

❽ スクリプトを見ずにシャドーイングする。話し方をコピーしつつ内容も理解しながら出来るまで繰り返す。

ワンポイントアドバイス

この学習で大切なのは前述した通り、音源の話し手の話し方をそっくりそのまま真似すること。そして、できるまで繰り返し練習すること。そのため、「こんな風に話したい!」と思える人のものを使うのがおすすめです。以下におすすめ音源も紹介しますが、好きな有名人やアーティストのインタビューなどをYouTubeで探せるとさらにモチベーションが上がると思います。

おすすめリスニング音源

<初級>

News in Levels

簡単な診断テストで現在のレベルを明らかにし、自分のレベルに合った英文のニュース記事で読むことができます。同じ内容を音声(YouTube動画なのでスピード調整可能)で聞くことも。レベル分けされているので初心者でもとっつきやすいです。

<中級>

CNN 10

CNNのニュースが10分の動画にまとめられ毎日アップロードされるウェブサイト。難しい場合は同じようなニュースを事前に日本語で読んだり聞いたりしておくと良いです。また、字幕をつければスクリプトが見られ、スピードの調節も可能。

<中・上級>

TED Talks

様々な分野のスピーチを聞けるサイト。スクリプトも表示でき、中には日本語字幕があるスピーチも。自分の興味のある分野を選び、分野を絞って様々なスピーカーの演説を聞くと効果的。その分野の知識が増え理解度が高まることで、その分野であれば高度な内容も理解できるようになります。そのスキルが身につけば、他の分野にも通ずるようにさらに単語や背景知識を増やしてよけば良いです。

『ENGLISH JOURNAL』

アルク社から毎月出ている英語学習者向けの雑誌。芸能人などのインタビューなどが収録されたCD(eBookであれば音源)が付いてきて、スピーキングやリスニングの練習もできます。毎月興味深いトピックやコラムも注目です。

3. 多聴で英語の処理スピードを上げる

自然な英語のスピードで理解できないお悩みを解消する練習法です。「多聴」とは、英語の音源を沢山聞くこと。細かく一時停止して聞いたり、スクリプトを見て内容を分析したりするのではなく、とにかくたくさん聞いて全体の内容理解に努めます。

リスニング音源のレベルはスクリプトなしでも8~9割理解できるものを選びましょう。聞き取れない部分や知らない表現が気になるならば後からスクリプトを見て学習してもいいですが、この学習方法では基本的に理解できるレベルの音源を使うので、スクリプトを見ずにとにかく毎日たくさん聞くことが大切です。

第二言語(外国語)習得理論の観点から、意味が分からないものの流し聞きはあまり効果がないとされていますが、対して「理解可能なインプット」をすることで、音の流れに持っている知識を瞬時に結び付ける練習ができ、繰り返し行うことで英語の脳内処理スピードを上げることが出来ます。(ここでの「理解可能なインプット」とは、内容がスクリプトなしでも8~9割くらい理解できるレベルのリスニング音源を聞くこと。)そして、英語の脳内処理スピードが上がると、自然な英語の速さで語順のまま、そして英語のまま理解するスキルが身につきます。

おすすめリスニング音源

ページ上部「2. 組み合わせ学習で英語のリズムとスピードに慣れる」のおすすめリスニング音源に加えて、以下もおすすめです。

オーディオブック

オーディオブックとは書籍を朗読したものを録音した音声コンテンツ。移動中や家事をしながらでも聞くことができ、多聴にぴったり。下記リンク先のブログで無料で聞けるオーディオブックのサイトが紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください。
There is no Magic!!:7000冊以上の英語を聞こう!!無料オーディオブックサイト8選

Audible

Amazonが提供するオーディオブックサービス。アプリで聞くと、0.1単位で細かく倍速を変更できたり、スリープタイマーがあったりと便利。下記リンク先のブログでAudibleにあるおすすめの書籍が紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください。
There is no Magic!!:オーディオブック(Audible)と洋書で英語力総合強化!おすすめ30選