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The best study method for you is..

あなたにおすすめの学習方法は..

1. 組み合わせ学習で発音とスペルをつなげて自然な話し方に慣れる
2. Pronunciation Journalをつける

英語字幕を見ながらであれば映画が理解できる場合など、スクリプトを見れば音源の速さで理解できるのであれば、語彙や表現、文法などの知識や英語の語順のまま理解できるスキルはあり、自然なスピードについていけるほど知識の自動化もできていますが、スペル(文字)と発音が頭の中で一致していないのが課題の原因です。英語の自然な話し方(発音、抑揚、リズムなど)を学ぶことで解消できます。

1. 組み合わせ学習で発音とスペルをつなげて自然な話し方に慣れる

ディクテーションオーバーラッピングを組み合わせた学習法を紹介します。

ディクテーション(dictation)とは、聞こえた音を文字に起こす練習方法。これを行うことによって、自分が聞こえているところと聞こえていないところをチェックすることが出来ます。聞こえていない部分でスクリプトを見れば理解できる場合は、脳内で発音とスペル(文字)が一致していない証拠。その部分を重点的に聞いたり発音したりすることで、発音とスペルをつなげていきます。

オーバーラッピング(overlapping)はスクリプトを見ながら音源に声をかぶせるように同じスピードで話す練習方法です。一部の発音だけでなく全体のリズムや抑揚、スピードに慣れていくことが出来ます。

<手順>
❶ 自分のレベルに合った、スクリプトのある音源を用意する。(レベルの目安:スクリプトを読めば8~9割理解できる程度)

❷ 全体の内容をつかむように、音源を一通り聞く。

❸ センテンス(文)ごとに音源を止めてディクテーションする(書き取る)。聞き取れなかった部分は空白にしておく。単語は分かるがスペルが分からない時はカタカナでもOK。空白が多い場合は繰り返し行う。

❹ もう一度音源を通しで聞いて、❸の穴を埋められるだけ埋める。

❺ スクリプトを見て、聞き取れなかった部分や間違っている部分を違う色のペンで書き込む。

❻ 書き取ったものを見ながら音源を聞いて、聞き取れなかった理由を考える。(単に単語を知らなかったのか、自分が思っている発音と違ったのか、音がつながって別の音に聞こえたのか。)

❼ 音源を一文ごとに止めてリピーティング(音源を繰り返して言うこと)する。特に聞き取れていなかった部分は、重点的に繰り返し行う。発音や抑揚、リズムなどもすべてコピーするつもりで。

❽ スクリプトを見ながらオーバーラッピングする(音源に重なるように同じスピードで声を出す)。ここでも、話し方をすべてコピーするつもりで。スピードについていくのが難しければ❼のリピーティングに戻ってもう少し練習する。

❾ 最後にもう一度音源を通しで聞いた後に、一文ごとに止めディクテーションして、理解度や上達度をチェックする。

★さらにレベルアップ!
❿ 余力があれば、最後にシャドーイング(shadowing)も挑戦してみましょう。
シャドーイングは、スクリプトを見ずに音源を流し、少し後に続いて聞こえたものを話し方を真似して繰り返し言うこと。集中して聞くので細部まで聞き取る練習になる他、スピーキングの練習にもなります。自分の声で音源が聞こえなくなるため、音源を聞く時はヘッドフォンやイヤフォンを使うのがおすすめ。

ワンポイントアドバイス

Tips 1:ディクテーションの効果や手順についての詳しい解説は、ぜひこのブログ記事を参考にしてみてください。
The English Club:英語ディクテーション|4技能に効果的なやり方とコツを徹底解説

Tips 2:手順❻で聞き取れなかった音の内、発音が難しいと感じるものがあればYouTubeで解説動画を検索してみましょう。その音の名前と”発音”というキーワードで検索すればたくさん動画が出てくると思います。英語での解説に抵抗がなければ”その音の名前 pronunciation”で検索してみてください。英語ネイティブの人の自然な発音が聞けます。

おすすめリスニング音源

<初級>

News in Levels

簡単な診断テストで現在のレベルを明らかにし、自分のレベルに合った英文のニュース記事で読むことができます。同じ内容を音声(YouTube動画なのでスピード調整可能)で聞くことも。レベル分けされているので初心者でもとっつきやすいです。

<中級>

CNN 10

CNNのニュースが10分の動画にまとめられ毎日アップロードされるウェブサイト。難しい場合は同じようなニュースを事前に日本語で読んだり聞いたりしておくと良いです。また、字幕をつければスクリプトが見られ、スピードの調節も可能。

<中・上級>

TED Talks

様々な分野のスピーチを聞けるサイト。スクリプトも表示でき、中には日本語字幕があるスピーチも。自分の興味のある分野を選び、分野を絞って様々なスピーカーの演説を聞くと効果的。その分野の知識が増え理解度が高まることで、その分野であれば高度な内容も理解できるようになります。そのスキルが身につけば、他の分野にも通ずるようにさらに単語や背景知識を増やしてよけば良いです。

『ENGLISH JOURNAL』

アルク社から毎月出ている英語学習者向けの雑誌。芸能人などのインタビューなどが収録されたCD(eBookであれば音源)が付いてきて、スピーキングやリスニングの練習もできます。毎月興味深いトピックやコラムも注目です。

2. Pronunciation Journalをつける

“Pronunciation Journal”とは、自分が難しいと感じた発音や間違えて発音していた言葉を記録した日記のようなもの。上記「1.組み合わせ学習で発音とスペルをつなげて自然な話し方に慣れる」の学習方法や英会話練習などで苦手な音を見つけたらぜひ記録して定期的に見返して練習してみてください。自分の苦手な部分の共通点が分かる他、上達度が感じられます。

記録する内容
・日付
・難しい/間違えた単語や表現
・その発音記号
・どう難しかったか
記録先
・Googleスプレッドシート
・エクセル
・手帳

(例)

Date Word or Phrase Pronunciation What's the problem?
1/7 autonomous /ɔˈtɑnəməs/ /ɔ/の部分を/ow/と発音してしまった。
1/10 Earth's /ɛːrθs/ /θs/の部分は/θis/だと勘違いしていた。/θ/のあとに舌をすぐ引っ込めて/s/を発音するのが難しい。
1/12 particularly /pərˈtɪkyələrli/ 後半の/l/の発音が続くところが難しい。スムーズに言えない。